お茶の時間

毎日のちいさな出来事を綴ります

2月14日 弟のこと

朝ドラのカムカムエヴリバディが

ひなた編に突入しましたが、

オダギリジョーさんも深津絵里さんも

引き続き出演されていて嬉しいです。



久しぶりに時間が出来て、

そうだ!オダギリジョーさんが

出ていた大好きなドラマのDVD

を引っ張りだして…。


昨年放映されていた大好きな

ドラマ「大豆田とわこと三人の元夫」



観たのは7話。この回からオダギリジョーさん

が登場。


とわ子(松たかこさん)の

親友かごめ(市川実日子さん)が亡くなって

一年後の話だった。




手品でハンカチがパッと消えるように、突然いなくなったかごめ。とわ子は淡々と日常生活を送りつつ、「あいつはどこに行ったんだろう」と思い、周囲の人の健康に気を揉む。


時折かごめの事を忘れている瞬間に気づいて罪悪感を覚える。何気ない日常の中、大切な人を失った大きな喪失感が伝わる。


若くして亡くなってしまったかごめ。

きっとやりのこしたこともあったんじゃないかと。


小鳥遊(オダギリジョーさん)はとわ子に言う。


人間にはやり残したことなんてないと。


過去も現在も未来も、勝手に誰かが決めて、

時間は過ぎていくものではない。


場所って別のところにあって、人間は現在だけ

を生きているのではなくて、

5歳10歳、20歳30歳40歳、

その時々を人は懸命に生きていて、

過ぎさってしまったものではなくて、

あなたが笑っている彼女を見たことが

あるなら、彼女は今も笑っていて、

だから、5歳の時に手を繋いでいたとわ子とかごめは今も存在すると。


今からだって気持ちは伝えることが出来る。


人生は小説や映画ではなくて、

幸せな結末も悲しい結末も

やり残したこともない。

あるのはその人がどういう人だったかと

いうことだけ。


人生には2つのルールがある。

亡くなった人を不幸だとは思ってはならない。

生きている人は幸せを目指さなければならない。


人は時々寂しくなるけれど、

人生を楽しめる。楽しんでいいに

決まってると。






何だか自分に語りかけてくれて

いるような錯覚をした。

心が解放された気がしました。




弟が亡くなって9カ月

癌を告知されて、3年で

母を追うように旅立ってしまいました。


告知されたのが2018年の2月14日

私もこの日は一緒に聞いていた。




生きることを諦めずに、最期まで

余命も聞かないで懸命に生きていました。


コロナ禍で会えなくなって一年余り。

昨年の4月に病院で再会した時には

別人のように痩せてしまって…。



緩和病院で、やっとゆっくり面会が

出来ると思っていたのに、

一週間も経たないうちに逝ってしまった。


緩和病院に転院してきた日は

今までにない穏やかな表情で

話も出来たし、看護師さんにツーショットの

写真も撮ってもらいました。


弟は独身だったけど、最期は寄り添って

くれる人がいてくれたから、

闘病ばかりの辛い日々だけでは

なかったと思いたいです。




私は結局、何も出来なかったので

後悔ばかりの毎日。

何をしていても、涙が出ていた

あの頃。

このドラマのオダギリジョーさんの

言葉。





ずっと自分を責めていた気持ちが

初めて救われました。



若くして亡くなったかごめと

弟が重なりました。


カムカムでオダギリジョーさんを

観てると、るいに対する語り口調が

優しくて癒されます。


かごめを演じていた市川実日子さんも

ベリーで出演されてるしなぁ。



2月14日になると色々思い出してしまいます。