お茶の時間

毎日のちいさな出来事を綴ります

観劇記録 スリル・ミー

10月8日と9日にサンケイホールブリーゼ へ ミュージカル「スリル・ミー」を

観に行ってきました
















スリル・ミーは、1920年代、全米を震撼させた事件をベースにしたミュージカル作品。



残忍な誘拐殺人事件を“スリルを味わいたかった”という理由で犯した2人の天才である

私と彼の登場人物。


そしてピアノ1台のみで、究極の心理戦を描き出していきます。


シンプルであるがゆえに圧倒的な緊迫感を生み出し、観客に恐怖や興奮をもたらす

繊細な舞台でした。


観劇したのは


「私」が尾上松也さん、「彼」は廣瀬友祐さん









8日は最前列、こんなに緊張した舞台は

今までなかったです。


なるべく情報は入れないように当日を

迎えましたが、その内容に衝撃を受けて

呼吸も出来ないような圧倒的な舞台展開

でした。


脚本や演出はもちろん、音楽も照明も

完成度が高くて、何度も再演されて

いることも納得します。


尾上さんの私と、廣瀬さんの彼は

立場が平等ではなくて、

彼が私を完全に支配していて

冷血で人間の感情があるのかと

思わせる彼を廣瀬さんが演じ

本当に素晴らしかった。

瞬きをしない見開いた眼で

彼の放つ一言、一言に背筋がゾッとして

いつの間にかストーリーに

グイグイと引っ張られて、その迫力に

初日の夜は眠れなかったです。


尾上さんは普段のイメージとは

少し違い、尾上さんの私はピュアで

純粋に廣瀬さんの彼を慕う感じを

透きとおる綺麗な声で魅力的な歌声で

こちらも引き込まれました。


53歳である現在の私と

19歳で誘拐事件の当時の青年期の私を

時空を超えて、行ったり来たりの

尾上さんの声色が変わる瞬間が

見事すぎて、これを間近で観劇出来て

鳥肌が立ちました。

やはり素晴らしい役者さんです。


私は2日とも、尾上さんと廣瀬さんペアで

観劇したのですが、


今年はあと二組、

木村達成さん×前田公輝さんペア

松岡広大さん×山崎大輝さんペア


と役者さんが変わると

関係性も物語のイメージも変わるようで

Twitterの感想を読んで

その違いを比べるのも楽しかったです。



久しぶりのストレートプレイの

繊細なお芝居を楽しんできました。

本当に凄いものを見たな~と。


今週は仕事しながらも、歌の怖い

フレーズが頭から離れなかったです