お茶の時間

毎日のちいさな出来事を綴ります

観劇記録 INTO THE WOODS

本日 INTO THE WOODSの大千秋楽

に行ってきました







(画像はお借りしました)



1月11日の日生劇場から始まり、

本日 2月13日の梅田芸術劇場の大千秋楽

までの29日公演 全て無事に駆け抜けて

このご時世、奇跡のようです。

でも奇跡だけではなくて

演者の皆さまをはじめ この公演に

関わった全ての皆さまの努力の

お陰です。

本当にお疲れさまでしたと言いたいです。



望海風斗さんが宝塚を退団されて

初めての舞台です


2月6日~13日までの大阪の8公演

のうちの4公演、森🌲へ通いました


主人公は村の小さなパン屋夫婦


魔女の呪いで、子供が授からないパン屋夫婦

呪いを解きたければ

① ミルキーな白い牛

② 血のように赤いずきん

③ 黄色いコーンの髪

④ 煌めく金の靴

3日後の真夜中の鐘が鳴る前に

揃えなくてはなりません


森を目指したパン屋夫婦が出会うのが

赤ずきん、シンデレラ、ジャックと豆の木

のジャック、

ラプンツェル、それぞれに満たされない

人生の宿題を抱えた童話の主人公が

森へ向かい、魔女の呪いや巨人に

立ち向かって行く…。

でも本当の敵は誰もが自分だけの

幸せを願うゆえのジェラシーだったり

うそや欲望だったりと

シニカルでダークな世界。


ミュージカルというよりは

スタンドプレイの印象が強い舞台でした。


ブロードウェイミュージックのソンドハイムの

音楽はかなり難解でしたが

望海風斗さん(魔女)出てくると

空気感がしまる。

激しい感情をぶつける

シーンは時折 男役だった顔が覗いたり

して、懐かしい感じもして嬉しかった!

コミカルな演技もお手のもの。


でもファルセットは女性の声で美しく

やっぱり宝塚を卒業されたんだなぁと。

スリットの入った衣装から美しい脚も

しっかり拝見してきました。

パフォーマーに支えられながら

逆さまになって歌ったり

それでも全くブレない歌唱もさすがでした。


古川琴音さん(シンデレラ)


どこかで拝見したなぁ~と思ってたら

エールで窪田正孝さんの娘役の方でした。

ただ純粋なシンデレラではなく

闇を抱えてる裏表も分かって良かったです


福士誠治さん(ジャック)


今回 福士さんが出演されているのも

楽しみにしてました。

歌がすごくお上手で驚きました!

望海さん同様、パフォーマーに支えられ

動きながらの熱唱にも全然ブレずに

聞き応えがありました。

ジャックの純粋な部分、最後の涙の

演技も圧巻でした。


廣瀬友祐さん 渡辺大輔さん

(二人の王子)




今回は完全にお笑い担当のおバカ王子

ですが、歌ったら凄く良い声で

このギャップが良かったです。

もちろん、お二人とも長身でイケメン。

テンポ感も良くてかなり推せます❤️



湖月わたるさん 朝海ひかるさん

(継姉)

元 宝塚トップスターのお二人ですが

今回出番が少ないので残念。

もっと素晴らしい歌声を聞きたかったです。


渡辺大知さん 瀧内公美さん

(パン屋夫婦)

渡辺さんは 頼りない夫役がはまり役

しっかりしてよね~と思わず応援したくなり。

瀧内さんもどこかで拝見したと

思えば、昨年大好きだった「大豆田とわこと

三人の夫」に出演されてました。

東京03角田さんの相手役の女優さん役で。

しっかりものの奥さん、

演技は落ち着いていて、

チャーミングで可愛いです。


福井貴一さん

(ナレーター・謎の男)

凄く良く通る声で物語を解説してくれて

この人がいなかったら、あらすじが

難しくて分からないままだったかも💦

お話の途中で「皆さん、ついてきてますか~」

って仰ってましたが 本当に森🌲に迷い

そうでしたよ。


麻実れいさん

(巨人、声の出演)

先日 観劇した「ガラスの動物園」以来

またここで素晴らしい声が聞けるとは。

声だけの出演なのに、存在感が半端ないです。


羽野晶紀さん

(赤ずきん)

よーいドン!でお馴染みの羽野さん。

本当に楽しそうに演じておられました!

狼よりもたくましいかも(笑)

やさぐれた赤ずきんちゃん、

ダークな部分も見え隠れして

可愛いだけの赤ずきんではなかった。





最後に望海さんが出演者の皆様の代表で

「プレビューから今日まで完走できたこと

に感謝します」と

挨拶されていたときに

出演者の方が涙ぐんでおられて

こちらもぐっときました。


このご時世、徹底した感染予防のなかで

完走でき、生の舞台を観劇が叶ったことに

感謝して帰宅しました。



🌲🌲🌲


魔女が最後の歌で

「正しくないくせに優しい、正しくないのに

良い人、これが世界…」と絶望しながら

歌うのですが、本当に人間は矛盾だらけ。


1幕で 全ての登場人物の願いが叶ったのに

それでもまた次の欲が出て、

2幕では登場人物のとどまることの

ない人間の欲望…。


誰しもそんな自分や人にも嫌気がしたり

孤独になったりもするのですが、

それでも共感したり助けあったりして

ここでまた生きていこうと決心する

主人公たちからのメッセージを

この物語から受け止めました。



宝塚のキラキラしたステージも素敵だし

人間模様がでるステージも

また違う魅力で溢れています。






最後のカーテンコールで

望海さんの男前の投げキッスも

ありがたーく受けとめました❤️